プール熱ってなに?
夏の子どものかぜの正体
「またプール熱が流行ってるみたい…」
夏になると保育園や学校からのお知らせでよく目にする「プール熱」。
お子さんが「目が赤い」「のどが痛い」と言い出したら、この記事をチェックしてみ
てください!
プール熱の正体とは?
プール熱(医学的には「咽頭結膜熱」と呼びます)は、アデノウイルスというとても元気なウイルスが引き起こす夏の定番感染症です。
なぜ「プール熱」と呼ぶの?
夏休みのプールシーズンに流行ることから、この愛称がつきました。でも実は…
豆知識
プールに入らなくても感染します!
アデノウイルスは水泳の得意・不得意に関係なく、みんなに平等に感染チャンスを与えてくれます。
こんな症状に注意!
プール熱の三大症状は:
- 高熱パワー ― 38~39℃の熱が4~5日続きます
- のどの痛み ― 「痛くて食べられない〜」というほどの痛み
- 真っ赤な目 ― 最初は片目から、そのあと両目が赤くなることが多い
その他にも:
- 頭痛
- お腹の痛み・下痢
- だるさ
- 首のリンパ節の腫れ
がつづくこともあります。
うつり方を知って、しっかり予防!
アデノウイルスは二つの方法であなたの家族に忍び寄ります:
1.飛沫感染
咳やくしゃみのしぶきに乗って空中散歩を楽しむウイルス。
「えーっくしょん!じゃあね〜」 でもう感染です。
2.接触感染
ドアノブ、おもちゃ、タオルなどに付着したウイルスがあなたの手から口や鼻、目へと侵入。
「こんにちは、お邪魔します」 と知らないうちに体内へ。
3.プールでの感染
塩素濃度が不十分なプールの水を介して、特に目から感染することも。
どうやって治すの?
残念ながら、アデノウイルスを退治する特効薬はまだありません。しかし、お子さんの体が自然に回復するのを助けることはできます!
家庭でのケア方法
- たっぷりの水分 →脱水予防が最優先!特に熱があるときは
- のどに優しい食事 →プリン、ゼリー、冷たいスープなど
- 十分な休息 →体の回復力を高めるために
- 解熱剤 →医師の指示に従って使用(ただし、熱を下げれば登校できるわけではありません)
登園・登校はいつから?
主な症状(発熱・目の充血・のどの痛み)が消えてから2日後が目安です。
注意
症状が軽くなっても、アデノウイルスは約2週間体内にとどまります。
手洗いは引き続き徹底しましょう!
家族内感染を防ぐコツ
- 手洗い革命 →ウイルスは石けんで洗い流せます!
- タオル分離作戦 →タオルの共用は厳禁
- 消毒大作戦 →アデノウイルスはアルコールに強いので、次亜塩素酸(漂白剤を薄めたもの)がおすすめ
- マスク防衛線 →家族内に感染者がいるとき
こんなときは受診を!
- 39 ℃以上の高熱が3日以上続く
- 水分がほとんど取れない
- 目の痛みや充血がひどい
- 赤ちゃんの場合は症状が見られたらすぐに
当クリニックでは、お子様のプール熱の診断・治療に対応しています。
心配なことがあれば、お気軽にご相談ください。
お子様とご家族の健康を守るお手伝いをいたします。
~夏を元気に乗り切りましょう!~