知っておきたい!
乳幼児の肺炎球菌感染症
お子さまの健康を守るために、知っておきたい肺炎球菌感染症についてわかりやすくご紹介します。
肺炎球菌ってどんな菌?
肺炎球菌は、小さなお子さまの間でよく見られる細菌です。特に集団生活(保育園や幼稚園)が始まると、ほとんどのお子さまが自然と保有するようになります。
くの場合、お子さまは症状なく日常生活を送れますが、時にこの菌が体の奥深くに侵入すると、さまざまな病気を引き起こすことがあります。
こんな病気に注意!
肺炎球菌が原因となる主な病気には:
- 肺炎:息苦しさや高熱を伴う肺の感染症
- 中耳炎:耳の痛みや発熱を伴う耳の感染症
- 髄膜炎:脳や脊髄を覆う膜の炎症(重篤な場合も)
- 敗血症:血液中に菌が広がる全身性の感染症
特に怖いのが髄膜炎です。髄膜炎になった場合、約 2%のお子さまが命を落とし、助かったお子さまの約 10%に難聴や発達の遅れなどの後遺症が残ることがあります。
朗報!ワクチンで予防できます
良いニュースがあります!肺炎球菌ワクチンの接種により、重篤な肺炎球菌感染症にかかるリスクを 95%以上も減らせることがわかっています。
実際、ワクチン定期接種が始まる前(2008~2010 年)と比べて、2022 年には重篤な肺炎球菌感染症の発生率が約 8 割も減少しました!これはワクチンの効果を示す素晴らしい成果です。
お子さまのワクチン接種スケジュール
- 初回接種:生後 2 ヶ月~7 ヶ月の間に開始し、27 日以上の間隔で計 3 回
- 追加接種:初回 3 回終了後、60 日以上間隔をあけて 1 回
早めの接種開始で、お子さまを肺炎球菌感染症から守りましょう!
ご不明点はお気軽に
- ワクチン接種のタイミングや、お子さまの状態に合わせたスケジュールなど、ご不明な点がございましたら、当クリニックのスタッフにお気軽にご相談ください。