脂肪腫って何?
身近な「やわらかいしこり」のお話
皆さんは、体のどこかに「やわらかいしこり」を見つけて、気になった経験はありませんか?
そんな「しこり」の正体の一つが、今回ご紹介する「脂肪腫(しぼうしゅ)」かもしれません。
どんな症状? ― 触ってみるとわかる特徴
脂肪腫の特徴を一言で表すと、「押すとプニプニする、動くしこり」です。
まるでプリンのような感触で、指で軽く押すと横に動きます。痛みはほとんどありません。
よく見られる場所は、背中、太もも、腕、首まわりなど。
大きさは様々で、小さなものから、まれに 10 センチほどになることも。
なぜできるの? ― 意外と身近な良性腫瘍
脂肪腫は、皮膚の下の脂肪細胞が徐々に増えていってできる良性の腫瘍です。
「腫瘍」と聞くと怖く感じるかもしれませんが、脂肪腫は良性で、がんとは異なります。
ただし、放っておくと少しずつ大きくなっていく傾向があります。
できやすい人の特徴
- 40~60 歳代の方
- 女性の方が男性よりもやや多い
- ご家族に脂肪腫の方がいる場合
- ストレスが多い生活を送っている方
- 喫煙習慣のある方
ただし、これらは統計的な傾向で、誰にでもできる可能性があります。
心配な時は?― 検査と診断
当クリニックでは、まず触診で状態を確認します。
必要に応じて超音波検査や CT、MRI などの画像検査を行い、他の病気との区別や、筋肉との関係を詳しく調べていきます。
治療は必要? ― 症状に応じた適切な判断を
小さくて気にならない場合は、定期的な経過観察で十分です。
ただし、以下のような場合は治療をお勧めします:
- だんだん大きくなってきた
- 見た目が気になる
- 服が合わなくなった
- 日常生活で邪魔になる
- 圧迫による痛みがある
治療方法 ― 日帰り手術で安心
多くの場合、局所麻酔での日帰り手術が可能です。
手術時間は通常 30 分程度。
傷跡も最小限に抑える工夫をしています。
大きな脂肪腫の場合は、全身麻酔での手術となることもありますが、
そうした場合でも、私たちが丁寧にご説明し、安心して治療を受けていただけるようサポートいたします。
早めの相談が安心への近道
体のどこかに「やわらかいしこり」を見つけたら、まずは気軽にご相談ください。
特に、次のような場合はお早めの受診をお勧めします:
- 急に大きくなってきた
- 痛みを伴うようになった
- 場所や大きさが気になる
- 私たち本通みよしクリニックは、皆様の不安に寄り添い、お一人おひとりに最適な治療法をご提案いたします。
まずは、お気軽にご相談・ご来院ください。