冷え症の真実
あなたが知らなかった原因と改善方法
冬の足先の痛みや、夏のエアコンで震える日々——。これって私だけ?と思っていませんか?
実は日本女性の約 7 割が「冷え症」と自覚しているというデータがあります。特に忙しい現代女性にとって、冷え症は単なる不快感ではなく、様々な体調不良の原因にもなっているのです。
「冷え性」と「冷え症」の違い、ご存知ですか?
「冷えるのは仕方ない」と諦めていませんか?実は「冷え性」と「冷え症」には違いがあります。
冷え性は体が冷えやすい「体質」のこと。
一方、冷え症はその体質から生じる「症状」を指します。
西洋医学ではあまり治療対象としていませんが、東洋医学では立派な治療対象。月経痛や頭痛など、様々な不調の原因にもなると考えられています。
冷え症のメカニズム:あなたの体で何が起きているの?
冷え症の裏には、複雑な体温調節システムの乱れがあります。
私たちの体は、脳の視床下部にある「体温調節中枢」というコントロールタワーが体温を管理しています。寒さを感じると、このタワーが「熱を逃がすな!」と指令を出し、皮膚の血管を細くして熱の放散を防ぎます。
夏のエアコンの冷気に長時間さらされても同じ現象が起こります。室内と外の温度差が激しい環境では、体は常に熱の産生と放散を繰り返さなければならず、この調節システムに大きな負担がかかります。その結果、血管が過度に収縮し、必要以上に血流が減少。通常なら感じない温度でも「寒い!」と感じるようになるのです。
冷え症は十人十色:「ただ温めればいい」は大間違い!
雑誌やSNSで「冷え症解消!」と謳われる方法を試しても効果がなかった経験はありませんか?それは、あなたの冷え症タイプに合っていなかったからかもしれません。
実は冷え症対策で最も重要なのは、「自分のタイプを知ること」。ただ温めれば良いわけではなく、むしろ温めると逆効果になるタイプもあるのです!
あなたの冷え症タイプは? 2つのパターンを徹底解説
冷え症は大きく分けて2つのタイプがあります。あなたはどちらでしょうか?
1)「熱源不足型」:体内の炎が弱い人
まるで薪が足りない暖炉のように、体を温める熱自体が不足しているタイプです。全身が冷えやすく、特に体力の少ない方や疲れが抜けない方に多く見られます。
主な原因:
- 元々の虚弱体質
- 慢性的な疲労
- 無理なダイエットによる栄養不足
- 胃腸の弱り
- 加齢による代謝低下
このタイプは文字通り「温める」ことが大切です。しかし、単に外から温めるだけでなく、体内から熱を生み出す力をつけることがポイントとなります。
2)「循環不足型」:熱はあるけど届かない人
体内には熱があるものの、血液やエネルギーの流れが滞り、体の隅々まで熱が行き届かないタイプです。手足や下半身など、特定の部位だけが冷えることが特徴です。
主な原因:
- 食生活の乱れ
- 運動不足
- ストレス
- 自律神経の乱れ
実はこのタイプ、闇雲に温めると顔だけがのぼせて気分が悪くなることも。冷え症女性に最も多いのがこのタイプなのです。
冷え症と免疫力:なぜ冷えると病気になりやすいの?
冷え症の方が風邪をひきやすいのは、単なる迷信ではありません。
私たちの血液には、体を守る「免疫細胞(白血球)」が含まれています。通常、これらの細胞が体中を巡回することで、細菌やウイルスから体を守っています。しかし、冷え症で血行が悪くなると、いざという時に免疫細胞が現場に集まりにくくなるのです。
つまり、冷え症改善は単に快適に過ごすためだけでなく、病気に負けない強い体づくりの第一歩でもあるのです。
- 当クリニックでは、あなたの体質に合わせた冷え症改善プランをご提案しています。「もう冷えとはサヨナラしたい!」という方は、ぜひご相談ください。